PAPとC-PAPと人工呼吸器と酸素吸入
以前、入院算定をしていた頃の話
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の方やSpO2値の低い方、睡眠時無呼吸症候群(SAS)等様々な理由で取り入れる処置(全て診療区分40番)での算定。
別に機械の仕組みを知らなくても算定できるのですが一応、当時は調べました。
簡単にざっくり言うと自発呼吸ができない方には気管挿管して陽圧、陰圧、陽圧、陰圧って、機械で呼吸を管理されるのが誰もがイメージする人工呼吸器。
呼吸に合わせて圧を陰圧のみにしたり陽圧のみにしたり設定を変えれて、自発呼吸を補助してくれるものがBIPAP(口と鼻を覆うマスク等)
陽圧のみがC-PAP(鼻だけ覆うマスク等)
以上3つとも人工呼吸器には違いない。
酸素吸入はマスク、あるいは鼻チューブで酸素を流すだけ、流しっぱなし、出しっぱなし(ともいうかもw)
上記の中の2つを併用していたとしてもどれか1つしか算定できない。しかもブロンコ(気管支ファイバー)するとその日は人工呼吸や酸素吸入の算定ができなくなるので要注意!
えーっと、医事目線になってしまうわ~
医事は 手技料 + 酸素量 × 酸素の値段 を算定しますね。
※ 同月に在宅酸素の管理料を算定した場合は同時算定不可
吸痰 算定できず(人工呼吸の場合はSpO2算定不可)
カルテには酸素量を2ℓと記入されていれば1分間に2ℓですので1時間なら120ℓ×酸素の値段
入院中の酸素ボンベ算定はとりあえず、新しいものを出した日に1本分を算定していました。(途中で返却した場合はちゃんと計算式にあてはめます)
懐かしい。
もう一度医事をしたくもあり、したくなくもあり。
C-PAPもBIPAPも、機械の会社の方が「○点を算定するのよ」と印刷された紙をくれますw
ちなみに、在宅管理料の算定の際やデマンドバルブ加算等も、何でも、どれを使ってるか聞かなくても見に行けば分かるようになるので何でも実物を見に行かせてもらうと勉強になっていいな、と思いますが現場で使用している様子を病棟Ns.に聞けば教えてくれます。
月曜日の退院ラッシュ時はなかなかそんな時間ないんですけどね。
そうそう、OP時の酸素は手技料算定できません。
OPの日はOPに関するあらゆる処置は術前処置とみなされるからです。
前日に行う浣腸や眠剤処方も術前とみなすため、薬価本に記載されている以上の処方をされていても査定になりません。
OPの手書き伝票がなつかしや。