見た目ベテラン師長ですが看護学生でした!今は違いますけど!

看護学校に通っていました。日々の勉強について綴り、過去の仕事についての記録も。

病理学とは(5)最終診断学ともいう

腫瘍
腫瘍とは
 腫瘍の本態 正常な細胞の性質を変えて発生した細胞が一定の規則に従わずに独自の自立性をもって増殖したもの


硬度
組織学的形態 上皮性腫瘍と非上皮性腫瘍

腫瘍の発育と広がり方
 腫瘍の発育形式
 ・膨張性発育
 ・浸潤性発育⇒ 悪性
 腫瘍の広がり方
 ・血行性転移⇒ 腎がん・悪性絨毛上皮腫
 ・リンパ行性転移⇒ ウィルヒョウ転移(胸管を経て左鎖骨上窩リンパ節への転移)
 ・播種性転移 ⇒ シュニッツラーの転移(ダグラス窩に貯まりやすい)
クルッケンベルグ腫瘍(原発巣は胃がんが多く予後不良


腫瘍の種類
 上皮性腫瘍と非上皮性腫瘍(それぞれに良性・悪性がある)
 上皮性腫瘍 :良性(腺腫)  ・悪性(がん腫)
 非上皮性腫瘍:良性(脂肪腫) ・悪性(肉腫)

腫瘍の分類の実際
 上皮性悪性腫瘍
 ・腺がん(管腔形成)胃・大腸・胆嚢・膵臓前立腺
 ・扁平上皮がん(皮膚・食道・子宮頸部)
 ・尿路上皮がん(腎盂・尿管・膀胱)
 ・未分化がん(肺・甲状腺
 非上皮性悪性腫瘍(肉腫)脂肪肉腫・繊維肉腫・平滑筋肉腫・横紋筋肉腫・血管肉腫・骨肉腫・軟骨肉腫
 その他
 ・混合腫瘍(2種類以上の異なる組織からなるもの)
 ・白血病
 ・悪性リンパ腫
 腫瘍の原因

発がん物質 タバコなど
 職業、生活との関係
 ウイルス ATL(アダルトT細胞) 

腫瘍の診断法

 病理学的検査(病理検査)=最終診断
 病理検査の方法
 ・組織診断(生検)biopsy
 ・細胞診


腫瘍の臨床病期/進行度
 TNM(大きさ・リンパ節転移・遠隔転移)

腫瘍マーカー
(AFP 肝がん・PSA 前立腺がん・CEA がん胎児性たんぱく・CA19-9 腺がん-悪性腫瘍)


免疫とは
 免疫応答 一連の生体反応のこと

 免疫にかかわる細胞

 適応免疫応答
 ・作用機序 マクロファージが抗原を
 ・免疫グロブリン 構造 H鎖:リンパ球 白血球 マクロファージなど L鎖:短い


 自然免疫応答 ナチュラルキラー細胞(NK細胞)

免疫機構による病変
アレルギー
 Ⅰ型アレルギー (液性免疫)
 ・IgE抗体が関与し、ヒスタミンセロトニンを分泌させ、気管支喘息アレルギー性鼻炎・食事性アレルギーを起こす 全身症状が強く表れることをアナフィラキシーとよぶ
 Ⅱ型アレルギー (液性免疫)
 ・補体が結合し活性化され、細胞の破壊が起こる ⇒ 自己免疫性溶結貧血
 Ⅲ型アレルギー (液性免疫)
 ・糸球体腎炎・アレルギー性血管炎・全身性エリテマトーデス(SLE)・リウマチ性疾患
 Ⅳ型アレルギー (細胞性免疫)
 ・抗体は関与しない 遅延型アレルギー

自己免疫疾患 女性に多い 膠原病
 シェーグレン症候群 40~60歳代 ⇒ 唾液腺や涙腺
 関節リウマチ(RA) 30~50歳代 ⇒ 全身性の炎症性疾患
 全身性エリテマトーデス(SLE) 20~30歳代 ⇒ 頬部に蝶形紅斑がみられ、多臓器病変を伴う炎症性疾患

移植免疫 拒絶反応

 免疫不全性症候群 癌も同様
 ・免疫不全 原因 先天性:遺伝子異常 後天性:HIVの感染 AIDSはHIV感染によってヘルパーT細胞が破壊される

臨床病理検査 ⇒ 組織診断と細胞診 ⇒ 最終診断

組織診断 ヘマトキシリン・エオジン染色(HE染色)GroupⅠ~Ⅴまである


生検(biopsy) ⇒ 針生検

固定法について
・固定液は普通10%のホルマリンを用いる(100%のアルコールこともある)
 迅速診断 フローズン断端 ⇒ OW(口側)とAW(肛門側)とSW(深さ)
 病理解剖(剖検)
センチネルリンパ節 ⇒ 臓器からのリンパ液が最初に流れていくリンパ節のこと

 

 

<これはあくまでも校内の試験対策の域の記録>